我が家は新築してからゆっくりと時間を掛けながら家具を用意していきました。
椅子は僕自身長年調べて満足行く椅子選びが出来ました。
最後まで見ていただければ宮崎椅子製作所『リベロ』の事がより詳しく分かるかと思います。ショップレビューは、あっても実際に長期間使用した感想は、僕が調べた中ではなかったので徹底的にレビューしたいと思います。最初に結論を言うと、『見た目』『便利さ』『お値段』のバランスがとてもいい椅子だなと感じています。もしご購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

我が家に来たてほやほやのリベロ様 ツヤツヤピカピカですね
まずは簡単に宮崎椅子製作所とは?
宮崎椅子製作所は、オリジナルデザインの製品づくりに取り組む、木の椅子専門の家具メーカーです。
1969年に日本、四国の徳島で創業。地場産品である阿波鏡台で技術を培い、2000年から自社ブランドの椅子づくりを開始。
私たちのモノづくりの根幹は、「技術」と「デザイン」を一体にすること。
国内・海外の有力デザイナーと私たち職人が現場で手を動かし、一緒に考えるワークショップ方式でデザイン開発を行っています。
良質の材料、優れた技術、心を込めた丁寧な仕事を信条として、ユーザーとつくり手の喜びが通い合うモノづくりを目指します。
優れたデザイナー✕職人たちによる技術力で今ぐんぐんと知名度の上がっている椅子メーカーです。
ちなみに今調べたら、僕の購入時よりも椅子自体の価格も少しずつ上がっているようですね。
お世話になっている家具屋さんでも知名度が上がり、それに伴い価値・価格も年々上がっていると教えていただきました。今木材なども物価高の影響を受けていますもんね。
デザイナー 村澤一晃 氏
インテリアに詳しい方なら「PePeチェア」という椅子を聞いたことがあるかも知れません。
美しいデザインに機能性、グッドデザイン賞も受賞した代表作ですね。
リベロは、そんな村澤氏のデザインされたものの中では、比較的最近(2017)にデザインされた椅子です。
「デザインは生活や行動のすべての中にある」を信条としており、生み出される作品は、ダイナミックであるが、なめらかに丸みを帯びたどこか優しいデザインで僕は一目惚れしてしまいました。

ブナ材 張り地はHallingdal 65
サイズ W515 D500 H780 SH43 重さ約4.6kg(張地により変動)
僕が「リベロ」へたどり着くまで
家具って基本的には、『見た目』『便利さ』『お値段』あっちが立てばこっちが立たずの3すくみなんですよね。
例えば、世界で一番売れた椅子、北欧インテリアのマスターピース 「CH24 Yチェア」
もともとは中国の椅子をリ・デザインして生み出された、北欧ならではのデザインの椅子です。

画像引用元:カール・ハンセン&サン様より
当然僕も憧れました。なんども妻を説得を試みて一緒に10分以上座ってみたりもしました。
カッコいいし、カッコいいし、あとカッコいいので! もう妻を懇親のプレゼンです。
「座面が高いし、合わないかも、いくらなの?」と一言
北欧デザインの椅子ですし当然ですよね。1脚最低10万前後、4脚揃えたら40万飛んでいきます。
月々1万5千円でやりくりする夫婦です。そりゃ手が届きませんわと。
見た目◎ 便利さ◯ 値段✕ ですね(コタ個人の感想です)
座面(SH)も45cmと高いのも影響していますかね、向こうの人達とは平均身長が違いますもんね
ちなみに僕は170cm、妻は163cm身長はそんなに差がない二人ですが、致命的に僕の足の長さが足りていませんでした。足のカットも出来ますが、なんだかせっかくのYチェアのスタイルが、、、
ん〜、難しいもんです。見た目も良くて、ある程度便利で、お値段もそこそこで長く使える椅子探しの旅が始まってしまいました。かれこれ2年近く探していたかも知れません。
最初椅子にお金をかける意味を教えてくれたのは、
柏木工の「CIVIL」という椅子です。
こちらの椅子はウォールナットとオークのコンビネーションが美しく、どこかウィンザーチェアの系譜を感じることができる日本の職人さんにより椅子です。

画像引用:柏木工様より
こんな椅子いっぱいあるよねと思われる方もいるかも知れません。
しかし、椅子の座面にご注目下さい。
座部分に座ぐり加工がされており、木の椅子なのにお尻にピッタリフィットしてします。妻とものすごく感動したのを今でも覚えています。いや本当にお尻が吸い付くんですよ。
ここに来て「永く使える椅子がいいな」と感じました。
安い椅子であればそれこそ数千円から買えますが、高い椅子との一番の違いはデザインなどではなくメンテナンスをしながら永く使う事が出来ることです。
例えば、
Yチェアであれば、無垢材とペーパーコードで作られており、傷がつけば紙やすりをかけて、ペーパーコードが擦り切れればもう一度張り直すことが出来ます。
CIVILは基本ウレタン仕上げで、オプションにてオイル仕上げも選べます。オイル仕上げは自分で、ウレタン仕上げではメーカーで再度塗装することも可能なようです。
そこで我が家は、永く使える事のポイントとして、無垢でオイル・蜜蝋など自信でメンテナンス出来る事を一つの条件にしました。
まとめると
- 永く使える椅子
- 無垢材で自分でメンテナンス出来る
- 立ち姿が美しい(特に横・後ろ)
- 北欧らしい白木✕ファブリックの組み合わせ
- 値段はできれば1脚5万以下
ここから紆余曲折ありながらも自身なによりも妻が満足してくれる椅子を探し続けました。
候補になった椅子は、
飛騨産業 SEOTO-EX
ISU-WORKS ZEN
フリッツ・ハンセン アリンコチェア
(CH24 Yチェア) スキあらば などなどいや色々探し回りましたよ。
もちろん値段が安くても身体に合っていればそれはいい椅子だと思うのですが、我が家はリビング入って一番に目に入るのがダイニングスペーステーブル・椅子・照明なんですよね。だからここは目立つところなのでいいモノを使いたかったのです。
どれも素晴らしい椅子なのですが、値段がオーバーだったり、座ってみると自分たちには座り心地が合わなかったり、サイズが大きく重かったりと椅子って選ぶの難しいですね〜
こうやって候補をあげていくと 僕はハーフアームの椅子が座り心地もよく、省スペースで収納できそうで見た目も気に入っていることが分かりました。
そしてついに出会えた椅子が 宮崎椅子製作所 「リベロ」なのです!
「リベロ」の良さ
見た目・デザイン
ほぼ見た目は一目惚れでした。僕の初めてお店でみたリベロはウォールナット✕皮の組み合わせでバックスタイルがめちゃくちゃ格好よかったんですよね。
無垢特有のつなぎ目の無いキレイな板目がなんとも言えなくてデザインはこの時点で◎です。
横のラインは緩やかに斜めのラインが美しくて、ちょこんと出っ張るハーフアームもどんな姿勢でも肘が置きやすく、くつろぐ姿勢も作業する姿勢にも対応出来る良さがあります。

鼻血出そうなくらいお気に入りのライン う、美しいです
ハーフアーム部分のフィンガージョイントもデザインのいいアクセントになっています。
なお妻・友人ともにここに気がついてくれる人はほぼいません!(つまり自己満)

便利さ・機能性
そして、思った以上に軽いことも驚きました。
座り心地良くするならウレタンを分厚くすれば座り心地は良くなります。しかしその分重さ・軽快さは失われてします訳です。
リベロはここが絶妙なバランスで共存していました。座面の真ん中が丸くくり抜かれており、そこにシート状にテープが張られていてバネのように薄くてもしっかりとお尻を支えてくれるそうです。
そしてハーフアームであることでダイニングテーブルにもハンギング出来ます。お掃除の時にとても役に立ちますね。ちなみに我が家は、Ankerのロボット掃除機を使用していますが引っかからずに使用出来ます。ただし服など背もたれに引っ掛けたままかけると重心が後方へ移動してしまうのか引っかかり椅子が落下することはありました。
まあ、普通の椅子なのでゲーミングチェア等のようにこれ以上の機能はありませんが、デザインもよく日常使いしやすのはとてもよいメリットだと感じました。



タイムパなどと言われる現代やはりお掃除ロボットは強い味方ですよね
お値段
さてリベロ様は受注生産である程度注文が入ってからまとめて作られるようです。
職人が各工程を担当して作られるこんな椅子が当時は4万円台〜でした。
宮崎椅子製作所の椅子は 基本的に 樹種✕張地 の組み合わせで値段が前後します。
樹種は
- ブナ(ビーチ)
- レッドオーク
- ヨーロピアン・アッシュ
- ケヤキ
- ブラックチェリー
- ナラ
- ウォールナット
- (パープルハート)
下に行けば行くほどお値段も上がります。現在(2025.6.4)はブナとナラ・ウォールナットとの差額は2万円だそうです。僕の購入時は1万5千円くらいだった記憶が、、、まぁどっちにしろ予算オーバーになるので買えませんね。笑
張地は、約100種類以上から選べて 布がA〜G、本皮がL1〜L5とランクから選択が可能です。
我が家は、家具屋さんのおすすめもあり、当時CランクのHallingdal 65 を選択しました。
この生地は基本的に必要十分な耐久性(マーチンデール)を持っており、日常で使用していく分であっても生地よりも先にウレタンがヘタってくるとの事。
そして面白い裏話が、世界規模の展示会などではもちろん日本のメーカーも出品するそうですがその時は自社で使っている張地ではなくこのHallingdal 65を取り寄せて椅子やソファを張ってから出品するそうです。そのくらいこの生地は世界的にスタンダードで、この生地が別注ではなく普通に張れることはすごい事なんですよ〜と世間話の如く教えていただきました。営業トークもあるかも知れませんが、そんな裏話聞いたら心動かされますよね。(ちょろい)
話が逸れましたね
そんな耐久性もあり、張地次第でお安くも永く使うことも出来るようです。
上でも少し書いてありますが、我が家は樹種はブナを選択しました。

まあるいアームもかわいいです
床がオークの突板なので合うのか心配でしたが、無垢材でもあることから経年変化で色もいい感じの飴色になっていくので極端に浮きしなさそうで安心しました。
ちなみに僕は色弱で色の判別苦手です。ここは妻が店員さんと決めてくれました。
ホントはナラが良かったけど4脚揃えた時の値段考えて即却下しました。
ブナ材のお陰で明るいダイニングになって、北欧っぽさもあるのでいい選択だったと思います。

そして、デメリットは ありません!
と 言いたいところではありますが2点だけあります。
まずは我が家のダイニングテーブルとの相性
我が家はモールテックスのダイニングテーブルで角がカクカクしております
椅子をしっかり押し込むと

うっすらと傷が入ります。
もちろん削れば元通りです。しかし最初はショックでした。
子供がお手伝いで椅子をしっかりと入れてくれるとそりゃね、、、

対策としてはテーブルの角が丸いタイプのものを使うことですかね。
例えば、
同じデザイナー様の机で MMテーブル というものがあります。

ほかには 我が家はこちらも候補にいれたダイニングテーブル
宮崎椅子製作所 デザイナー カイ・クリスチャンセン Universe table

画像引用元:宮崎椅子製作所様より
縁が削られていてスッキリとした印象になっています。
同じメーカーのテーブルはやはり相性が良かったのではないかという気がします。
デメリット2つ目が
背板部分のひび割れです。
ただこれは購入店の店員さんが教えてくれましたがロッドの問題のようで木の乾燥が甘かったのではないかとの事でした。4脚中2脚が罅が入りました。

我が家はきちんと実店舗で購入しましたので、お店を通してメーカーと連絡してくださり無料で補修してくれました。
もしかしたら接合部の剛性の問題もあるかも知れませんが一応こんな事があったよとご報告を。
まとめると「リベロ」の良さは
- 美しすぎるデザイン(推しに対する個人の感想です)
- ハーフアームで機能とデザインの両立
- 軽く扱いやすく、ダイニングテーブルへのハンギングも対応
- 家の雰囲気に合わせて樹種✕張地が選択出来る
- 末永く使用出来る
という所でしょうか?
椅子ってどうしても海外ブランドが有名になりやすく手っ取り早く映えやすいというのもあるかもしてません。
しかし、日本のブランドも負けてないし、日本人に合わせたいい椅子もたくさんあります!
是非皆さんもご興味あれば宮崎椅子製作所「リベロ」探してみて下さい。
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